- ショップ運営ノウハウㆍ運営越境ECの配送に関する基礎知識|主な方法とサービスを選ぶポイント2021-12-07
- 越境ECを始める前に知ってきたい配送の知識や、配送方法の種類、配送サービスの選び方などをご紹介します。
- 越境ECを始める前に知ってきたい配送の知識や、配送方法の種類、配送サービスの選び方

越境ECを行う上で重要なポイントのひとつとなるのが配送です。配送方法や配送料金、配送会社ごとのサービス内容などを知るのはもちろん、国や地域による配送ルールの違いについても確かめることが大切です。越境EC成功のために、海外配送に関する基礎知識や注意点などを把握しておきましょう。
こちらでは、越境ECを始める前に知ってきたい配送の知識や、配送方法の種類、配送サービスの選び方などをご紹介します。これから越境ECを始める方や、越境ECの配送についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
| 越境ECの配送について知っておきたいこと
越境ECでは国境を越えて物品を売買するため、輸出入のルールや送料設定などの面に配慮が必要です。顧客とのトラブルを避けるためにも、事前に必要な知識を調べておきましょう。
●商材の輸出可否の確認が必要
取り扱う商材によっては、法律により輸出が禁じられていることがあります。輸出が禁止されている物、規制されている物を、販売国別に確認しておきましょう。日本で輸出入が禁止されている物は税関のWebサイトで確認できます。
●送料の設定が大切
海外配送は、移動距離が長く、人件費や輸送費などがかさみます。国内よりも送料が高くなりやすい点に注意が必要です。
ただし、消費者は、購入時に送料の高さを気にすることが多い傾向にあります。送料を抑えつつ、利益も得られる料金に設定することが大切です。
加えて、注意しておきたいのは関税です。関税の金額は国によって異なるほか、アイテムの価格によっては発生しないこともあります。基本的には購入者が関税を支払うことになるため、販売サイト内のページに金額を明記しておくと安心です。
●より丁寧な梱包が必須
国内から海外への荷物輸送は必要な期間が長く、梱包が不十分だと商品が劣化してしまう可能性があります。加えて、国によって荷物の扱い方が異なる点にも注意が必要です。手荒く扱われるリスクがあることを考慮し、国内配送を行うとき以上に商品が破損しにくいよう梱包しましょう。
商品をダンボールに入れて出荷する場合は梱包材を十分に詰めて、ダンボールの中で商品が動かないようにします。ガムテープはヘリや中心にも貼り付け、強度を高めてあげましょう。できるだけ隙間なくテープを貼ることで、水の浸入も防げることがあります。
| 越境ECにおける配送方法の種類
越境ECの配送方法には、主に航空便、船便、現地からの発送の3種類が存在します。それぞれの特徴やメリット・デメリットを確かめておきましょう。
●航空便
航空便は、数日~1週間以内など、比較的速く届けられる配送方法です。費用は高めですが、利便性の高さが魅力といえます。
航空便には、日本郵便の「EMS(国際スピード郵便)」や「エコノミー航空(SAL)便」、「UGX」「佐川急便」「ヤマト運輸」「DHL」「FedEx(フェデックス)」「UPS」など、多彩な種類があります。重量の上限や料金などは事業者によって異なります。なかには、燃料サーチャージをはじめとする追加料金の請求がある配送会社もあるため、サービスごとの規定を確認しておきましょう。
●船便
船便は、大きな商品や、重い商品の発送に適している配送方法です。航空便では扱えないものも、船便であれば配送できることがあります。ただし、比較的長い時間を要することが特徴です。到着まで数カ月かかってしまうことも珍しくありません。日本郵便、日本通運などで利用できるため、重量のある商材を扱う場合は調べてみましょう。
●現地からの発送
注文を受けた後に日本から発送すると、インボイスなどの書類作成や通関手数料の支払いなどで時間を取られてしまいます。最短での配送を目指すなら、販売国に倉庫などの物流拠点を置き、現地から発送する方法をとることがおすすめです。受注後の配送スピードを速められるため、顧客満足度の向上につながることがあります。
現地の配送業者と提携する方法や、ECモールの現地物流拠点を利用する方法などがあります。必要な料金や手続きなどを確認してみましょう。
●配送スピード
通販では、リードタイムの速さが満足度に影響しやすいと考えられています。リードタイムとは、商品の注文から納品完了までにかかる期間を指します。競合よりもリードタイムを短縮できれば、さらなる顧客獲得につなげることも可能です。予算を考慮しつつ、商品を安全かつスピーディーに届けられる配送サービスを選択しましょう。
また、ユーザーが指定できる配達時間帯の多さや、再配達のスピードなど、柔軟性の高さも確認することがポイントです。複数のサービスを比較して、希望の条件を満たす配送会社を探しましょう。
●送料
候補となる配送サービスの送料を比較し、ネットショップに適した配送方法を選ぶ言葉ポイントです。もっとも使用するサイズや重さを想定の上、各サービスの配送に必要な費用を比較すると良いでしょう。送料無料キャンペーンなどを予定している場合は、利益を確保できるかどうかも検討します。利用する配送サービスの内容と費用をよく比べてみましょう。
●追跡サービス、補償の有無
海外配送の問題として挙げられることがあるのが、荷物の盗難や紛失などです。非常時にもしっかりと対応できる配送サービスを選んでおくことで、リスク管理したほうが良いでしょう。おすすめなのは、追跡サービスや補償などが付いているサービスです。追跡サービスがあれば、現時点の荷物の場所を確認しやすくなります。ユーザーも追跡情報を見られるように配慮すれば、安心感を持って利用してもらえるでしょう。ただ、なかには追跡自体が行えないエリアもあるため確認が必要です。
補償が適用される荷物の中身や金額などは、配送会社ごとに異なります。利用する配送方法次第では、送料が安い分、補償が付かないプランもあります。たとえば、日本郵便の「国際eパケットライト」は追跡可能なものの、補償が付いていないことが特徴です。ただ、補償付きの「国際eパケット」より送料が安く済むメリットがあります。送る荷物の内容も考慮しながら、送料を可能な限り抑えるか、補償を付けるかを決めておきましょう。
●配送できる荷物の種類の豊富さ
配送サービスによっては、取り扱える荷物が限られている場合があります。各社規定によって異なるものの、危険物に該当するものは基本的に配送できないと考えておきましょう。また、配送会社によっては、生鮮食品や、DVDなどの海外発送は禁止としているところもあります。多彩なジャンルの商品を扱う予定であれば、複数の配送会社と契約を結ぶことも考えておいたほうが良いでしょう。
| 越境ECの配送方法は慎重に検討しよう
世界各地へ向けての発送は、日本国内だけの配送とは異なる配慮が必要とされます。海外配送の決まりをしっかりと調べ、法律違反とならないように対策することが大切です。顧客満足度を高めるためにも、送料設定や配送日数などを比較して、適切な配送手段を選びましょう。
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