- ショップ運営ノウハウㆍ越境EC 越境EC事業者が知るべき情報②【英語圏編】 2019-10-24
- 越境EC展開を考える上で、優先的に検討すべき市場は英語圏です。英語のECサイトを構築し運営することで、北米、オセアニア、アジア圏など英語圏の国々へ販路拡大を図ることができます。 このページでは越境ECをはじめる事業者が検討すべき主要英語圏の国別EC市場の特徴について解説します。
- 越境EC展開を考える上で、優先的に検討すべき市場は英語圏です。英語のECサイトを構築し運営することで、北米、オセアニア、アジア圏など英語圏の国々へ販路拡大を図ることができます。 このページでは越境ECをはじめる事業者が検討すべき主要英語圏の国別EC市
越境EC展開を考える上で、優先的に検討すべき市場は英語圏です。英語のECサイトを構築し運営することで、北米、オセアニア、アジア圏など英語圏の国々へ販路拡大を図ることができます。
このページでは越境ECをはじめる事業者が検討すべき主要英語圏の国別EC市場の特徴について解説します。
主要英語圏のEC市場の特徴
英語圏の特性
英語圏はECによる取引が活発なことから多くの潜在顧客を発掘できる魅力的な市場とも言えます。アメリカの市場調査会社eMarketerによると、世界のEC市場規模において上位10ヵ国のうち、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの4ヵ国がランクインしていて、巨大市場を形成しています。
その一方で越境ECをお考えの日本企業にとっては、大きなビジネスチャンスが潜在している市場でありながら他の言語圏に比べ、戦略的なアプローチが必要です。英語を第一言語として使う共通点はありますが、国ごとに消費スタイルやEC環境などが異なるので各国の特徴をしっかり調べておくことが大切です。
アメリカ市場
英語圏最大の市場であるアメリカ市場は、国内ECだけでなく越境ECによる購入が活発に行われています。また、パソコン経由でのEC利用率が割と高い傾向がありますが、同時にスマホなどモバイルを使ってECを利用するユーザーも増えています。
実際に、米国最大規模のショッピングデー言われる「ブラックフライデー」において18年度のスマートフォン経由の売上が21億ドルに達し、前年のサイバーマンデーの売上14億ドルを超えたといいます。また、ブラックフライデーにおけるスマートフォン経由の売上は、18年の全EC売上の33.5%を占めています。
(参照記事:https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/56734)
これらを踏まえ、英語のECサイトを構築する際には、PC以外にもスマホやタブレットなどデバイスごとに最適化されたサイト構築ができる「レスポンシブデザイン」を導入する必要があります。また、多くの消費者が購入したい商品の検索をモバイルデバイスで行っているので、デジタルマーケティングを行う際はSNS広告を活用すると売上アップに繋がります。
オーストラリア市場
近年、オーストラリアへの越境ECを積極的に取り組むグローバルEC企業が増えています。オーストラリアユーザーの場合、高い購買力を有する消費者層が多いため、グローバルブランドへのニーズが高く安定した成熟市場であることから注目を集めています。
オーストラリアEC市場で多く売れている人気カテゴリーは、ファッションです。特にアメリカ、イギリスで人気を集めたブランド品へのニーズが高まっています。そのため、アメリカ市場で認知度を高めた企業の場合、オーストラリアに参入するとシナジー効果が期待できるとも言えます。
また、英語圏国家の中でもスマートフォン普及率とSNS利用率が高いことから、モバイルECサイトを構築し運営することをお勧めします。
カナダ市場
カナダの場合、他の国に比べるとEC取引規模は少ない方ですが、毎年二桁成長を記録している注目すべき市場です。
カナダのユーザーは、PCでのユーザーエクスペリエンス(UX)を大切にする傾向があります。そのため、PC経由でECを利用するユーザーに向けて使い勝手が良くなるようにネットショップのユーザーインターフェース(UI)を工夫することが大事です。また、カナダ市場参入を検討する場合、ターゲット層のユーザーが使う言語などを事前調査を行い予備知識を蓄えておきましょう。
英語サイトで東南アジアへ販路拡大
東南アジア市場
最後に高い英語力を持つ人口が多い東南アジアのEC市場を見てみましょう。東南アジアではモバイル端末を通じてECを利用するユーザーの増加率が、EC全体利用者の増加率を上回るほど、モバイル経由のECが活発な特徴があります。
そのため、自社ECサイトを構築する場合、モバイルユーザビリティに力を入れることがポイントです。例えば、商品画像のファイルサイズを減らし、表示速度を上げることでユーザーがスムーズにネットショップを利用できる環境を提供するなど工夫することが大事です。
また、FacebookやInstagramを活用したSNSマーケティングを行う際は、シンプルなイメージやスライドを活用することをお勧めします。
まとめ
このページでは英語のECサイトを構築し、英語圏を中心に越境ECを展開する際に必要なポイントをご紹介しました。英語が通じるという共通点はありますが、国別のEC市場やユーザーの特徴をしっかり把握し、準備することが大事です。自社商材に対するニーズが高い国を選別し、慎重に参入を検討を行い、世界に目を向け更なる販路拡大を目指しましょう。