ネットショップの売上目標をなかなか達成できないときは、どのような施策に取り組むべきでしょうか。ここでは、ECプラットフォームの「Cafe24」が、商品・サービス・集客という3つの観点から、売上アップ施策について解説していきます。ネットショップの基本となる商材から始まり、改めて自社のECサイトを見直してみてはいかがでしょうか。ネットショップ運営を成功へ導くために、ぜひ参考にしてみてください。

| ネットショップの売上アップ施策【商品】

ネットショップの売上アップのためにまず見直したいのは、取り扱っている商品です。魅力的な商材を揃えると、客単価の向上やリピーターの獲得が期待できます。まずは基本の対策から確認してみましょう。

●商品画像を充実させる

ネットショップに掲載する商品画像は、商品の詳細がより伝わるよう、できるだけ多くの枚数を用意しましょう。商品全体を表示する画像はもちろん、ディテールを見せるアップ画像や、利用シーンをイメージしやすいモデル着用画像も掲載できると理想的です。さらには、商品の使用感を伝える動画を掲載しても良いでしょう。ネット通販は実店舗と異なり、ユーザーが実物に触れられない分、商品画像を参考に購入する傾向にあります。つまり、画像で十分に魅力を伝えられれば、購入を後押しできる可能性があるということです。現状の商品画像を見直し、必要に応じて枚数を増加しましょう。

●商品情報を詳細に記載する

商品画像と同様の理由から、商品情報をできるだけ詳細に記載することも大切です。たとえば、衣類・雑貨・家具といったジャンルの商材では、サイズ・素材・カラー展開などの情報を可能な限り多く提供するよう心がけましょう。スキンケアやメイク用品の場合は、配合成分を明示すると安心感につながります。こうした商品情報は、購入の判断材料となることも。ネットショップではユーザーが自分で商品パッケージを確認できない点を考慮し、丁寧に商品説明を行いましょう。このように商品情報を詳細に記載しておくと、ユーザーが自ら疑問を解消し、購入を検討しやすくなります。

●定期的に新商品を入荷する

ネットショップの商品ラインナップは定期的に見直しを行い、魅力的な新商品を入荷しましょう。新しいアイテムを取り入れると、既存のユーザーの関心を集めて、購入につなげられる可能性があります。現状は売れ行きが好調なアイテムが揃っていても、新商品がほとんど入荷されないECサイトは、ユーザーにトレンドや新しさを感じてもらえません。長期的に見て、既存の顧客が離れていくおそれがあります。新商品をきっかけに新規顧客を獲得する意味でも、既存顧客に引き続き関心を持ってもらうためにも、定期的に新商品を入荷するのがポイントです。

| ネットショップの売上アップ施策【サービス】

ECサイトのデザインは、訪問したユーザーがストレスなく利用できるように設計されているでしょうか。また、競合との差別化につながるサービスを用意するのも売上アップのコツです。ここでは、サービス面での施策について解説します。

●Webサイトを使いやすくする

ネットショップでは、ユーザーがスムーズに買い物できるよう、UI・UXを考慮したWebサイトを構築することが大切です。UIとは「ユーザーインターフェース」の略称で、Webサイトとユーザーのあらゆる接点を指します。一方のUXは「ユーザーエクスペリエンス」の略称で、Webサイトにおけるユーザーの体験のことです。具体的には、ECサイトの画面は目的の商品を探しやすい構造になっているか、購入時の情報入力などの手続きにストレスはないかといった、使いやすさの部分を確認します。操作に手間がかかると、ユーザーが購入前に離脱するおそれがあるため、こうした利便性も重視しましょう。

●商品のお届け時期を明示する

購入後すぐに商品を手に入れられる実店舗と異なり、ネットショップでは商品が配送で届くまでに時間がかかります。このような事情から、ユーザーは商品を入手できる時期まで考慮したうえで、購入を判断するケースが珍しくありません。商品のお届け時期を明確に記載して、ユーザーが安心して購入しやすい状況を作りましょう。一般的に、発送のタイミングが早いほど顧客の満足度が高まる傾向にあるため、バックエンド業務の効率化に努めるのがポイントです。希望の日程や時間帯に応じて配送できると、なお良いでしょう。

●送料を明記する

できるだけ安い価格で購入したいと考えるユーザーにとって、送料は購入時のハードルとなり得ます。商品価格に加えて送料が発生するなら、あらかじめ商品ページなどの確認しやすい場所に送料を明記しておくと親切です。このとき、ネットショップ独自に送料無料サービスの条件があるなら、「〇〇円以上で送料無料」といった形で併せて記載しておきましょう。送料を抑えるためにユーザーが追加購入を検討したり、決済前に送料まで把握してストレスなく買い物したりするために役立ちます。

●支払い方法の選択肢を広げる

これまでのネットショップでは、クレジットカード決済のほか、銀行振込や代引きといった現金での支払いが主流でした。ところが近年では、幅広いキャッシュレス決済手段の登場により、ユーザーの支払い方法のニーズが多様化しています。たとえば、後払い決済・電子マネー・キャリア決済・ポイント支払いといった、さまざまな支払い方法が想定されます。できるだけ多くの支払い方法に対応し、ユーザーの選択肢を増やしましょう。希望の支払い方法を選べることが、購入のきっかけになる可能性があります。

●情報更新を続ける

ECサイトがこまめに更新されていると、活発に運営されている印象を与え、ユーザーからの信頼性が高まる傾向にあります。その反対に、更新がストップした状態で放置されているのは、不安を感じる要素となるため注意しましょう。また、Webサイトに新しい情報を掲載すると、回遊率が高まる可能性があります。ユーザーが商品購入を検討する時間が長くなる効果が期待できるでしょう。その際は、トップページで新着情報がひと目で伝わるよう、工夫する必要があります。

●購入特典を付ける

ネットショップの売上アップ施策として、購入特典を付ける手法があります。こうした購入特典は、ショップの新規会員を増やしたり、ロイヤリティの高い顧客を育てたり、客単価を高めたりする効果が期待できます。たとえば、期間限定でサンプルをプレゼントしたり、一定金額以上の購入でノベルティを配布したり、新規会員登録でポイントを付与したりする方法が有効です。こうした購入特典が、購入を検討しているユーザーの意思決定を後押しできる可能性があります。

●FAQを充実させる

ユーザーがネットショップで買い物をする際、「ポイントを利用する方法は？」「新規会員登録はどのように行う？」「どんな支払い方法が選べる？」といった簡単な疑問が生じることも。これらのよくある疑問とその回答をFAQページにまとめておくと、ユーザーが自身で問題を解決しやすくなります。FAQを充実させると、解決後の購入につながる可能性があるだけでなく、顧客満足度の向上や問い合わせ対応コストの削減といったメリットが期待できます。FAQの項目は随時追加し、改善を図りましょう。

●サービスの弱点を見つけて改善する

自社が提供するサービスに弱点があれば、改善を繰り返すことが大切です。ところが、自ら弱点を見つけるのはなかなか難しいもの。そんなときは、競合他社のECサイトと比較したり、ユーザーが投稿したレビューをチェックしたりして、改善が期待できる点を見つけてみましょう。特に、カスタマーレビューにはユーザーの立場で見たショップへの要望が含まれていることが多いため、ぜひご活用ください。評価の低いレビューの内容を中心に参考にしながら、顧客の意見をより良いショップ作りに役立てましょう。

| ネットショップの売上アップ施策【集客】

ネットショップの売上は、ECサイトを訪問するユーザーがあって、初めて成立するものです。ユーザーの流入を増やす集客の施策も非常に重要といえます。最後に、ネット販売に有効な集客施策をご紹介します。

●ユーザーの行動を予測し、プロモーションを行う

有効な集客施策を見極めるには、ユーザーが自社のECサイトまでどのような動線を辿るか、パターンを想定することが重要です。たとえばSNSから流入するユーザーには、ショップのアカウントで商品紹介の投稿をしてアプローチできます。検索エンジンから流入するユーザーなら、検索KWに応じたリスティング広告で訴求すると良いでしょう。このとき、自社サイトのアクセス解析をして、ユーザーの行動傾向を押さえておくと効果的です。遷移元となったページや、訪問者が多いページ、離脱が多いページを特定して対策します。ユーザーの行動の意図を予測すると同時に、Webサイトの改善も図りましょう。

●メールで既存顧客にアプローチする

Webマーケティングの手法として代表的な「メールマガジン」をはじめ、メールは顧客にアプローチする定番の手法と考えられています。近年では、メールマガジンとは異なる新たな施策として「メールマーケティング」が注目されています。メールマーケティングでは、ユーザーの購入頻度や属性といった条件に応じて、内容の異なるメールを送るのが特徴です。既存顧客のニーズに合わせて、より効果的にアプローチできることから、ネットショップの集客でも活用されています。ぜひ定番の集客施策をお試しください。

●レビューを集客に活用する

ユーザーがネットショップや商品に対して投稿したレビューは「口コミ」とも呼ばれ、集客につながる重要な情報の一つです。購入を検討しているユーザーがレビューを閲覧すると、すでにほかの顧客が購入している安心感から、ショップを利用するハードルが下がる効果が期待できます。また、高評価のレビューが多ければ、同業他社との差別化にもつながるでしょう。ユーザーの投稿を促してレビュー数を増やすには、レビュー機能やSNSアカウントからの投稿に対して特典を付けるといった施策が有効です。

●コンテンツマーケティングを実施する

サイトへ流入するユーザーを増やすなら、コンテンツマーケティング（SEO）が有効と考えられています。コンテンツマーケティングは、自社サイトで価値あるコンテンツによる情報発信を行い、商品やサービスへの関心の高い潜在顧客を集める手法です。結果が出るまでに時間のかかる手法ですが、まだニーズが顕在化していない層にアプローチして、より多くの顧客を獲得できる可能性があります。成功して検索エンジンでの表示順位が上位になれば、自然流入が増えやすくなるのも魅力です。

| 集客に強いCafe24でネットショップの売上をアップさせましょう

ここまで、商品・サービス・集客という3つの観点から、ネットショップの売上アップ施策をご紹介しました。これから新規でECサイトを構築する方も、既存のECサイト運営を見直している方も、ぜひ参考にしてみてください。ネットショップの売上アップでは、集客に強いプラットフォームを選ぶのも一つの手です。ECプラットフォームの「Cafe24」には、各種アプリやSEO対策など売上アップにつながる機能が充実。集客に強いサイト構築なら、ぜひ基本無料でECサイト構築が可能な「Cafe24」にお任せください。